14.夏休み?! |
タマの世界征服 |
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14.夏休み?!
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梅雨明けで、ネコ達は晴天に大喜び、暑くても涼し場所を見つけるのは得意だ。。タマも太陽の光に喜び、暑いながらも涼しい場所も見つけていた。いつもの縁側だ。太陽の光も直接あたらないし風が心地よい。 「雨が余り降らなくなってよかったにゃ~」 気持ち良く寝ているとタエちゃんの声がした。 「タマ~何してるの?」 タマは横目でチラリとタエちゃんを見た。何にゃ~ 「今年も夏になったわね~私、夏休みになったのよ。家にいるから遊んであげるわね。」 空を見上げながら言った。 「夏休み?」 にゃんだ夏休みとは、タエちゃんがいつも家にいることなのかと思うすぐに起き上がってタエちゃんを見上げた。 「タマ、うれしい?」 そう言いながら頭を撫でてきた。 「暑いからかき氷でもどうかしら。」 「何だにゃ!?カギゴオリとは…」 そう言いながら家の奥へ走っていった。今のうちに手の届かない押し入れへ逃げようと向かうとなんと、押し入れの入口 は開かれたままで、いつも潜り込める布団が無くなっていた。梅雨でジメジメした布団は、ママが外へ干していたのだ。急いで隠れるところを探し、ウロウロているとタエちゃんに捕まってしまった。 「タマ、暑いから氷よ。」 透明の塊を目の前に出してきた。 恐る恐る鼻を近づけてみると、ヒヤリ!一歩下がった。 「何だこの感触は、ヒンヤリしている!?」 するとタエちゃんが抱き抱えて、鼻を氷にくっつけた。 「にゃ、冷たいにゃ!!」 バタバタと暴れ、タエちゃんに蹴りを入れて走って逃げた。 「なんてことするにゃ…怒」 冷たかった鼻をペロペロと舐めた。夏休みなんて、ないならいいのにと思うタマだった。
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